◆ 選考にあたって・・・ |
前項のような訳でこのサイトを開設することになりましたが、お店の選考という難問にすぐに直面することになってしまいました。予想はしておりましたが、これが予想以上の難問でして、初めは各人が好きなことを色々と・・・一人があの店が良いといえば、別の者がそうでもない・・・とか、あそこの店は味は良いが、もてなしが今一つとか。まったく話しがまとまりそうにありません。 そこでまず次のような基準を設けました。 1、メンバーがお気に入りの店 2、一見様お断りでない店 3、宣伝などを断っていない店 4、初めての利用にも向く店 5、旅行者にも向くであろう店
この基準で数百軒の店が出てきたのですが・・・
「ここからある程度に絞らんとあきまへんな」 「私らがほんまに気に入ってる店だけにしまひょか?」 「そら、もちろんそうどすけどそれだけではあきまへんやろ」 「と言うと・・・?」 「とにかくどこでも紹介してはるようなお店ばっかりになったら面白いことおへんし・・・」 「けど有名店でもやっぱりえー店もありませっせ」 「それはそれでよろしいけど、使いやすさを考えたげんとあきまへんやろ。格式ばっかり気にして重たい接客したはるような店は不慣れな人には向きまへんし・・・」
「それもありますけど私らがこんなアホなて思うてしまう料理が最近多いですやろ。ほら、このあいだかて、あそこの料理屋はん、電気仕掛けのホタルの虫かごみたいな器を使こてからに、夏の風情やて。なんですねんあれは。あんなもん京料理ちゃいまっせ。見てる方が恥ずかしなりますわ。」 「ハハハ・・・」 「けど、一般の情報誌とかはそんなん喜んで掲載したはりますやろ。あんなんが京都の料理やと思うてもろたら具合悪おすしな。せっかく私らが紹介するんですさかい本筋の店にこだわりたいですな。」 「そうですな。近年は無国籍料理みたいなもんが流行ってますけど、どこで食べてもあんなもんは底の浅い味ですし、文化も感じまへんし、所詮は一時の流行りもんですやろ。」
「それと京料理てゆうたら、じきに料亭はんを意識しはりますけど、料亭はんは料亭はんの使い方がおますしな。料亭はんばっかりがええ料理したはる訳でもおへんやろ。最近は演出ばっかりに走ったはるとこも多いどすしな。」 「私らかて料亭はん使うのは、なかばは場所使いですしな。接待とか・・・そらどこの料亭はんかて、値が値ですさかいそれなりのもん出してきはるけど、ほんまにうまいもん食べたい時は個人店行きますしな。」 「そら、ええ腕の大将が自分で包丁握ってしっかりやったはる店の馴染みになった方が正味のうまいもん食べさせてくれはりますわ・・・」
「馴染みにならんでも、一見さんでも一生懸命に料理したはるええ大将もいたはるし、そういう店を紹介したげんとあきまへんな。」 「とにかく気分ように過ごしてもらえる店がよろしいでっしゃろ。味ももちろんですけど。」 「それと軽食は私らが紹介せんでもよろしいやろ。ここでは私らやからこそ解るランクの店を紹介したげんと、意味がおへんやろ。」 「そうですな。なんでもかんでもゆうたらポイントがボケてしまうかもしれまへんしな。」 と言うような会話を交わしながら、味・もてなし・しつらえ・趣・使い勝手・味と価格のつりあい等を考慮し、また雰囲気で紹介対象とする店、穴場で対象とする店等をプラスし現在の選考となりました。 もちろん私たちの主観での選考ですので、違うご意見もあって当然でしょうし、また私たちが京都のすべての飲食店を知る訳でもありません。 また個人々に味やもてなしの好みもあるかと思いますので、その点をご考慮の上でご活用頂ければ幸いと存じます。 |
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