IdleTalkNo.5

雑談のコーナー

料理や、その他の項目での雑談のコーナーです。
ご参考になることもあるかと思いますので、ご興味、お時間のおありの方は
どうぞ、ご覧下さいませ。不定期ですが時折、内容を追加いたしております。

◆ 京料理店利用のご質問・・・
  当サイトをご覧になられた方々から時折、「京料理店を利用するときには何か特別なマナー等があるのでしょうか・・」「初めての利用なので、不安で・・・」等のご質問を頂きます。そこで今回は京料理店をご利用されるにあたっての項目でお話を致します。ご質問でよくありますのは

◇服装について・・・
◇一見さんお断りではないのか・・・
◇なにか特別なマナーがありますか・・・

などのご質問が多いのでその項についてお話を進めて行きます。
ではまず「服装について・・・」ですが、フレンチレストラン等では上着着用やネクタイ着用等のドレスコードがあるお店も結構あるかと思います。ですが我々の知る限りでは日本料理店、京料理店ではそのように店側より服装の指定を行っている店は稀だと思います。外国料理の店は元々、日本文化と異なった文化の料理ですから「上着」や「ネクタイ」に指定が生まれるのかもしれませんが、日本料理店では無論、日本の文化に則っていますのでそのような指定がないのではないでしょうか。もし日本料理店がレストランの言うような服装指定をしたならば「羽織(礼和装の上着)着用という風になってしまうのかもしれません。これでは料理屋に行ける人はわずかになってしまうでしょう。これは極端な表現かと思いますが、普通、店側からの特別な服装指定は日本料理店では聞きません。

では服装はどうでもよいのか・・・と言えばそうではないでしょう。
やはり常識的な装いというものがあると思います。これは皆々が個々にその範囲を持っていると思います。まさか外食の折にスエットスーツのような物で出かける方はおられないと思います。京料理店の利用の場合でも皆さんが常識的範囲でお考えの服装で良いのではと思います。外食の折の装いというものは本来、他の利用客にも不快な思いをさせないという約束のもとになりたっているのではないでしょうか。マナーというものはすべてその視点より生まれたものだと思います。それと訪問先への礼節です。
皆様、このようなことはとうにご存知のことと思いますが、ご質問に対して具体的な回答も必要かと思いますので少々お話を・・・
強いて言うならば、やはり近年は時折、お若い方などに誤解をされておられる方を見受けます。ご参考までに申しますが、やはり下記のような服装は避けるべきでしょう。
いかに暑い季節でもノースリーブやホットパンツでは困ります。これは本来、カジュアルというよりは室内着として生まれた物で、外出や、よそ様に訪問されるには無礼になります。また、もう少しシビアに言えばスカート丈も膝が隠れる物というのが礼儀とされます。男性では長ズボンは絶対で短パンはもっての外です。またTシャツのみの着用も本来は室内着ですので非礼になります。それと靴下(女性ならストッキングでも可)着用は絶対です。靴下なしで履けるスリッパやつっかけ等の履物も駄目です。和装の場合は外出用の浴衣ならば、まあ許されますが足袋の着用に似合うレベルの浴衣は必要でしょう。
それにジーンズ。これも本来は作業着です。居酒屋クラスならば問題はないですが、やはりそれなりの料理店では不釣合いでしょう。いかにデザイナーズブランドでも同じことです。ましてやいかに高価なものでもヴィンテージ物の裂けたジーンズ等はもっての他です。個人的に楽しむ服装と他家に訪問する服装はおのずと変わります。客といえども自宅以外はやはり他家です。カジュアル過ぎる服装は避けるべきだと思います。店側より良い接待を受けたいと思うならば、客としての礼節は欠かせません。ご参考にして頂ければと思います。
それと、これはすべての料理店で共通の事ですが、香水は控えて下さい。料理には香りも重要な要素です。特に日本料理は繊細な香りも多く、香水の香りが漂えば料理をだいなしにしてしまいます。自分は気づかないでも他人には迷惑になります。タバコの煙、匂いと同じく迷惑をかけてしまいます。

次に、一見さんお断りでないのか・・・につきまして。
確かに一部の高級料亭などにはそのシステムで営業されているお店もあります。これは単に店の頭が高いというのではなく、顧客を大切にするがゆえに生まれたシステムでもあります。また、訪問する客の好み、もてなし方が不明ゆえにご紹介が無い客にはお断りするという店もあります。ですが近年では料理店では「一見様お断り」は少なくなっていると思います。尚、このサイトの掲載店では一見様お断りでない店を紹介しているつもりです。ですが時として予約時の電話の態度などで、店側が「この方は当店に不向き」また「他の客の迷惑になりそう」などと判断した折には口実として使う場合も無きにしも非ずのようです。ですがこれは客の態度があまりに非礼や、暴言などがある場合の特別な場合のようです。通常は稀なことと考えて良いかと思います。

次になにか特別なマナーがありますか・・・という事に関しまして、結論から言いますと無いと思います。京料理店だからという特別なマナーは存在しないと思います。いわゆる一般的なマナーを心得ていれば良いと思います。ここでもあえて具体例をあげるならば、食事中のマナーでは日々の食事の当たり前のマナーである「箸の使い方」。皆様もご両親や祖父母から教えられたと思いますが、そのマナーは必要です。あと、食器の扱い方。これも同様です。つまり、日本における当たり前のマナーがあれば良いと思います。他の客に迷惑になるような行為は行わないというのも常識だと思います。
他に必要なもので挙げれば、訪問に関するマナーですが、これは和洋を問わず同じでしょう。これも常識的なことばかりですが、予約をした時間を守る。時間が変わる場合には事前に知らす。その他に事前の予約内容と変わる場合にはできるだけ早くにその旨を告げる。などは絶対に必要なマナーでしょう。料亭などでは予約時間に合わせて調理を考えます。来訪の客に最適なもてなしをするように段取りをする訳です。よって時間が変われば段取りが変わります。客が良いもてなしを受けたければ約束時間を守るのは必然です。一般常識として現代のように皆が携帯電話を持つ時代ならば15分以上に時間が変わる場合はあらかじめ告げるべきでしょう。また高級料亭などでは客の来訪時間に合わせて玄関でお出迎えをします。このような時に、いつまで待っても客が来ないというようなことはいけません。待つ側の立場では決して愉快ではありませんでしょう。また逆に早すぎるとお出迎えの用意や料理の準備もできていない場合があるでしょう。つまり、いかに客でも人間同士の礼節がなければいけません。この礼節がマナーということではないでしょうか。

それからこれはマナー以前のものですが、時に料理店の方々やホテルの方々とお話をしていて耳にすることですが、近年は時折、予約に無責任な方がおられるようで困っているとのことを聞きます。安易な予約、安易なキャンセルをされる方々がおられて困っているということです。当然に予約を受けた飲食店や宿泊施設はその予約で席や部屋を用意します。繁忙期などは当然、予約が重なることもありますから、後からの予約を断りもするでしょう。それで安易にキャンセルをされたら店側はたまったものではありません。当然に損害もでるでしょうし、他の客にも迷惑をかけてしまいます。特に料亭などは通常、事前予約のみでの営業ですから、ホテルとは違い、当日に空きが出たから受付けるということは不可能です。早期のキャンセルならば猶予はあるとは思いますが、数日前のキャンセルでは必ず損害が出ます。このことを客側も理解するのは常識だと思います。店によっては初めての利用で二回以上のキャンセルを繰り返した人の予約は今後受付けないと決めておられる店も出ていると聞きます。
不慮の体調不良や突発の出来事が生じた場合には仕方が無いと思いますが、そうではなく、ごく安易な気分でのキャンセルなどは以前の良識から言えば考えられないことなのですが、これも一部では現状のようです。これなどはマナー以前のものですから、この項目をご覧になられる方々にはそのような非常識なことをされる方はおられないとは思いますが、一応念のために。 では、次回をお楽しみに・・

戻る次へ

inserted by FC2 system